【海外旅行保険に不満】保険会社への効果的な苦情の入れ方
万が一のトラブルに備えて加入する海外旅行保険。
お守りとして加入したのに、実際にトラブルに巻き込まれた時の対応に不満が残れば、何とも後味の悪いものになってしまいます。
私は以前に保険会社の海外旅行保険部門で働いていましたが、もし海外旅行保険に不満が残るようなことがあれば遠慮なく保険会社へ苦情を言うべきだと思っています。
苦情を言ってもらうことは、将来的には保険会社のサービス向上にもつながるからです。
このページでは、海外旅行保険についての効果的な苦情の伝え方やよくあるケースを紹介します。ご参考になれば幸いです。
保険会社に苦情を入れるときの注意点
実際に保険会社に苦情を入れるときは、次の点に注意すると良いでしょう。
① 補償内容や約款を事前に確認しておく
保険会社に補償内容に関する苦情を入れる前には、加入している補償内容をしっかりと確認しましょう。
補償内容をしっかりと確認して約款のどの部分について不満があるのかをまとめておくと、相手にもスムーズに伝わります。
加入者と保険会社とで「約款の解釈の違い」が生じることもありますが、論理的に説明し要望を伝えるようにするとこちらの要求も認められやすくなります。
② 保険会社とのやりとりは記録を残しておくべき
保険会社に苦情を入れると、対応をたらい回しにされてしまうこともあります。前の担当者と新しい担当者の言っていることが違うということもあるかもしれません。
保険会社のそのような不手際に振り回されないように、苦情を入れる時は相手の名前や話した内容を記録しておきましょう。
コールセンターでは電話のやりとりを録音しておくことが多いですが、逆に自分自身でも念のため記録をとっておくと安心です。
最近のスマホには通話の録音機能もついていますから、使えるようならぜひ活用しましょう。
③ 感情的にならずに伝えたいことをはっきり言う
苦情を入れる上で、感情的にならないことが一番重要です。
不適切な対応をされて腹立たしい気持ちでいっぱいであることは分かりますが、感情的になるとこちらの言い分に説得力が欠けてしまいます。
保険会社に言いたいことやクレーム内容を事前に紙などに整理しておいて、漏れがないよう落ち着いて伝えましょう。
保険会社に苦情を入れても解決しない場合には
保険会社に苦情を入れたけど納得がいかず、問題が解決できないこともあります。
そんぽADRセンターへ相談することをお勧めします。
この場合の申し立て先として、「そんぽADRセンター」という中立な立場の機関があります。
- ■そんぽADRセンター
- そんぽADRセンターは、金融庁から指定を受けたADR機関です。
ADRとは「Alternative(代替的)」「Dispute(紛争)」「Resolution(解決)」の頭文字を取ったもので、代替的紛争手続のことです。
そんぽADRセンター(損害保険相談・紛争解決サポートセンター)
そんぽADRセンターは、保険業法に基づく指定紛争解決機関で、損害保険に関する相談を中立かつ公正な第三者である紛争解決委員が対応してくれます。
まずは保険会社に苦情・クレームを入れ、それでも解決しないときには相談をおススメします。
どうしても納得いかないことがあれば一人で我慢せずに連絡をいれてみましょう。
また当サイトでも海外旅行保険のクチコミ投稿を受け付けていますので、ご希望の方はご投稿ください。
海外旅行保険のクチコミ比較ページはこちら
(すべてのクチコミを公開できるわけではありませんのでその点はご了承ください)
海外旅行保険のよくある不満とは
ちなみにサイトに投稿される口コミのうち、よくある不満・苦情としては次のようなものが多いです。
① 担当者の対応に関する苦情
・なかなか連絡をくれない
・担当者間での引き継ぎが出来ていない
・担当者の態度が悪い
といった、対応に関する苦情が多いですね。
折り返しの電話が来なかったり担当者間の引き継ぎが出来ていないことで、保険金請求手続きが進まずに「いつになったら支払ってくれるの!?」と不満を感じる方が多いようです。 担当者の態度に関しては海外旅行保険に限らず当たり外れはあるでしょうが、誠実な対応をしてもらいたいですね。
② 保険金請求書類に関する苦情
保険金請求にあたってたくさんの書類を求められてしまい、不満に感じる方も多いです。
たとえば「現地警察が発行する盗難証明書」など、言葉の問題等もあって現地で資料を揃えるのが大変なものもあります。
帰国した後ですと、相当な労力が必要になります。
何度も海外旅行へ行っている方の中には「他の保険会社のときはこんなに書類は必要なかった」といった苦情もありますが、保険会社によって必要な書類は異なるので、そこは仕方ないといえます。
③ 補償内容に関する苦情
保険金請求の連絡をしたら補償対象外だったというように、「補償内容が思っているものと違ってた」という苦情もあります。
クレジットカード付帯保険が使えると思ってたら使えなかったり、告知事項に該当していたのに気づかずに加入していた・・というのもよくあるケースです。
特にインターネットで加入する場合は注意したいですね。 簡単に加入手続きができる分、加入者自身がしっかり注意事項を読んでおく必要があります。