クロアチア旅行に必要な海外旅行保険とは
(「アドリア海の真珠」と言われるドブロブニグ)
ジブリ映画のモデルとなったともいわれるドブロブニク等の影響で、クロアチアはヨーロッパの中でも人気が上がってきています。
私も昨年10月にクロアチアを旅行で周ったので、そのときに感じたことも含めながら解説します。
クロアチアの治安は他のヨーロッパ諸国と比べて良いものの、スリ・置き引きに遭うケースは多く発生しています。
また、クロアチアは医療費も高い国です。
プリトヴィッツェ、スプリット、ドブロブニクと観光名所が北から南まで点在しており、首都のザグレブ以外の地方で何かあったときには救急ヘリで搬送される可能性もあります。
このような治安情勢について外務省でも保険加入を進めています。
【外務省「海外安全ホームページ」より抜粋】
クロアチアの主な病院ではクレジット・カードが利用できますが、日本で治療を受ける場合と比べて高額な支払いとなる場合が多いので、渡航にあたっては十分な補償内容の海外旅行保険への加入をお勧めします。
このことから、海外旅行保険の治療・救援費用は1000万円は必要でしょう。
十分な治療費用をまかなうことができ、携行品保障がついているプランを選びましょう。
主要各社の海外旅行保険の価格・特長比較
5泊6日(旅行期間6日間)のクロアチア旅行を想定し、人気4社の海外旅行保険を分析します。
「クロアチア旅行には治療・救援費用は最低でも1,000万円は必要」と考え、治療・救援費用補償が1000万円のプランを比較しています。
損保ジャパン 日本興亜 |
三井住友海上 火災保険 |
AIG保険 | JI傷害 火災保険 |
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総合評価 |
総合評価 |
総合評価 |
総合評価 |
2,570円 (PAプラン) |
2,360円 (タイプA) |
5,680円 シンプルプラン |
2,400円 (節約プラン) |
安さ
サービス 満足度 |
安さ
サービス 満足度 |
安さ
サービス 満足度 |
安さ
サービス 満足度 |
実際にクロアチアでかかった治療費用の事例
次にクロアチアで起きた治療費用事例を紹介します。
観光地で転倒して骨折。3日間の入院で750万円。
国立公園を観光中に転倒し、坐骨骨折で3日間入院。家族が現地に駆けつけた。
脳梗塞で入院&医療搬送。638万円の治療費。
クルーズ中に足がふらつき、眩暈、嘔吐の症状で病院を受診した。
脳梗塞と診断され 17日間入院することになった。
看護師が付き添い、チャーター機で医療搬送した。
クロアチアの医療費用の相場
クロアチアでの主な医療費の相場をご紹介します。
日本の 医療費 |
クロアチア の医療費 |
|
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初診料 | 2,820円 | 10,000円~ 14,900円 |
個室使用料 (1日あたり) |
3~4万円 | 【公立病院】 約7,900円 【私立病院】 約12,900円 |
虫垂炎手術 の治療費 |
60万円 | 【公立病院】 約74,300円 【私立病院】 約94,100円 |
日本への 医療搬送費用 |
- | 約2,814,400円 (ストレッチャー使用、定期便利用、付き添い医師1名、看護師1名) |
※参照:東京海上日動火災保険「世界の医療と安全2014年」より
クロアチアの治安や衛生事情について
クロアチアではテロが今まで発生したことがなかったりと、一般的にイタリアなどの有名な国よりは治安が良いと言われています。
とはいえ、観光客を狙ったスリ・置き引きには注意が必要です。
日本人がカバンから財布を抜き取られるというケースも多数報告されているので、貴重品は死角となる場所にしまわないようにしましょう。
また水道水には石灰成分が多いため、飲んでしまうとお腹を壊してしまうことがあるので、ミネラルウォーターを購入して水分補給をするようにしましょう。
そのほかにクロアチア旅行で注意すること
人混みにはスリに気をつける
スリ被害の主な発生場所は、観光客が多数訪れる場所です。
特に以下の場所での被害例は多く報告されているので、観光の際は特に注意しましょう。
・ザグレブ イェラチッチ総督広場
・プリトゥヴィツェ湖群国立公園 ヴェリキ滝
・スプリット ディオクレティアヌス宮殿
・ドゥブロヴニク 旧市街
タクシーの利用について
クロアチアではぼったくりタクシーも存在します。
電車やバスの移動が一般的なので多く利用する機会はありませんが、使う際には事前に区間の相場を必ずネットで調べましょう。
私がドブロブニクで利用した際は、乗車前に運転手に金額を確認して使用したところ問題なく通常通りの値段で利用できました。
北部と南部の気温差
首都ザグレブから南部のドブロブニクまで直線距離で400kmと、日本で東京都から岩手県ほどの距離となり、夏以外の時期は特に気温差があります。
それに加えて北部は大陸性気候のため一日の中でも気温差がありますので、簡単に温度調整出来るような服を準備するとよいでしょう。
隣国に行くときにはパスポートが必須
クロアチアはEU加盟国ではあるものの、未だシェンゲン協定圏に入ってません。
イタリアやスロベニア、モンテネグロなど隣国に行く際は、パスポートを持っていないと出国入国ができませんのでパスポートの持参を忘れないようにしましょう。
【シェンゲン協定とは】
シェンゲン協定とはヨーロッパの26カ国が結んだ、国から国への移動の際に国境検査を受けずに済む協定です。クロアチアはこの協定には入っておりません。
最後にこの記事のまとめ
- ・治療費が高いため、海外旅行保険の加入は必須です。
- ・観光地でスリや置き引きが多いので気をつける。
- ・ぼったくりタクシーも走っているので要注意。
- ・北部と南部は気候が異なり、気温差が大きい。