シンガポール旅行に行く前に知っておくべき海外旅行保険の選び方
(写真は、マーライオンとマリーナベイサンズ)
シンガポールは、東南アジアの中でも特に近代化しており、治安が良いということで日本人からも人気が高い国の一つと言えます。 ただ、旅行者を狙ったスリ・ひったくり、置き引きといった軽犯罪が多く起きている国でもあります。
また、地区によってはアジアらしい屋台も多くありますが、清潔感が欠けてしまう屋台も多いため、人によっては出された料理でお腹を下すなど体調に異常をきたす場合があります。
病院に行くとなっても外国人向けが主に利用することとなる私立病院は施設も整っているのですが、シンガポールの病院では日本の健康保険が効かないこともあり、診察費用や治療費用はかなり高額となってしまいます。
そのためシンガポールの治安は良いといっても、急な体調不良やケガ・事故に備えて海外旅行保険の加入は必須といえるでしょう。
主要各社の海外旅行保険の価格・特長比較
3泊4日のシンガポール旅行を想定し、人気4社の海外旅行保険を分析します。
「治療・救援費用補償は最低でも1000万円は必要」と考え、治療・救援費用補償が1000万円プランを比較しています。
【シンガポール旅行3泊4日の場合】
損保ジャパン 日本興亜 |
三井住友海上 火災保険 |
AIG保険 | JI傷害 火災保険 |
---|---|---|---|
総合評価 |
総合評価 |
総合評価 |
総合評価 |
1,590円 (PAプラン) |
1,570円 (タイプA) |
4,000円 シンプルプラン |
1,290円 (節約プラン) |
安さ
サービス 満足度 |
安さ
サービス 満足度 |
安さ
サービス 満足度 |
安さ
サービス 満足度 |
料金(保険料)は各保険会社のHPからの抜粋です
シンガポール旅行で海外旅行保険を利用した人の投稿
【加入した海外旅行保険:三井住友海上火災保険】
「子供が2度入院したときに助けてもらいました」
(★★★★★ 40代女性/静岡県在住)
これまで二度、子供たちが入院したり病院にかかったりしました。
いずれもキャッシュレスで、素早い対応をしていただき、安心して治療を受けられました。
シンガポールで入院した時の病院の話では、「チープな保険会社では個室料金がなく大部屋にしか行けないので、今は大部屋が空いていないから料金が発生するが、この保険は個室も対応しているから入院できます。」と言われました。 やはり、保険はチープでは困ります。
しいて言えば、いまどきはコレクトコールもホテルから簡単にかけられないので、現地のフリーダイヤルもあったのでこれをしっかり案内してもらえれば最高でした。
「引用元:三井住友の海外旅行保険のクチコミ」より
実際にシンガポールで起きた事故事例
実際にシンガポールの病院への通院・入院でかかった費用事例を紹介します。
ナイトサファリ中に脳挫傷で2,060万円
ナイトサファリ中に転倒して頭部を強打し救急車で搬送された。
脳挫傷と診断され52日間入院・手術して、家族が駆けつける。
医師・看護師が付き添いチャーター機で医療搬送されて2,060万円かかる。
心筋症・肺炎で720万円
夕食中に呼吸困難の症状を訴え受診する。
心筋症・肺炎と診断され10日間入院。家族が駆けつけた。
肺気胸で1,054万円
クルーズ船内の階段を歩行時に息切れを感じ下船し受診する。
肺気胸と診断され20日間入院・手術。家族が駆けつける。
医師・看護師が付き添って医療搬送。
出典:ジェイアイ傷害火災保険株式会社 海外旅行保険事故データ(2014年度~2017年度)
シンガポールの医療費用の相場
シンガポールでの主な手術・入院などの治療費用相場をご紹介します。
日本の医療費目安 | シンガポールの治療費相場 | |
---|---|---|
個室使用料 (1日あたり) |
3~4万円 | 3万円 |
ICU使用料 (1日あたり) |
約10万円 | 64,800円 |
救急車の料金 | 無料 | 6,100~11,400円 |
中耳炎手術の 治療費 |
60万円 (4日間) |
総費用 1,110,500円~1,676,600円 (平均入院日数2日) |
※参照:東京海上日動火災「世界の医療と安全2014年」
シンガポールの治安、衛生について
観光の中心と言えるマリーナ地区や、セントーサ島は治安/衛生面ともにほとんど問題ないといえるでしょう。
しかし、アラブ街やリトルインディア・ゲイラン地区といったいわゆるアジアらしい場所では、スリ・ひったくりといった軽犯罪が起きがちです。
夜遅くにひとりで出歩くことは控えましょう。
また、上記地区での食事でもお腹を壊してしまうことはよくあるので、口にするものに注意を払いましょう(特に屋台でのご飯など)。
シンガポール旅行で注意すること
喫煙への罰則は厳しい
シンガポールは日本より喫煙のルールが非常に厳しく、ルールを破ってしまうと旅行者でも例外なく罰せられてしまいます。
美術館、デパート、劇場、レストランといった公共の交通機関や公共の施設での喫煙は、禁じられています。
また、日本では問題がなさそうなバーやディスコなどのナイトスポットでも喫煙コーナー以外は禁煙となっています。
その他の罰則ルール
シンガポールでは、ポイ捨てや公共の場でつばを吐いたり、公共交通機関内での飲食なども禁止されています。
日本では無い罰金制度があるため、渡航前に調べるとよいでしょう。
最後にこの記事のまとめ
- ・治療費用が高額になるため、海外旅行保険への加入は必須
- ・シンガポールではスリ・置き引きなどの軽犯罪が多く起きている
- ・日本と違って多くの罰金制度があるため、渡航前に必ず確認する