ウーバーイーツの外国人配達員が自転車事故を起こしてひき逃げ。

2021年6月22日に東京都文京区で、ウーバーイーツ配達員による自転車ひき逃げ事故が発生しました。
横断歩道を渡っていた80代の男性に自転車でぶつかり、頭部にケガなどを追わせたにもかかわらず、救護せずに逃げたとして、ウーバーイーツ配達員の英国籍の男が重過失致傷とひき逃げの疑いで現行犯逮捕されました。

ウーバーイーツ配達員の問題

ウーバーイーツ配達員による違反行為は、数多く報道されています。今回発生した自転車事故以外にも、信号無視や高速道路に自転車で侵入するなど、数々の危険な運転が報告されています。

ウーバーイーツ配達員がこのような危険運転をする背景には、
・報酬体系
・配達員教育
に原因があります。

まず、「報酬体系」についてですが、ウーバーイーツ配達員の報酬は様々な要素を含んで算出されますが、基本的には「配達の数をこなすこと」が重要になります。
数をこなすほど稼げるので、そのためにスピードを出すなど無茶な運転をしてしまうのでしょう。

また、「配達員教育」についても問題です。
ウーバーイーツ配達員は、登録をすれば誰でもなれます。安全運転に関する研修を受講するなど、配達員として教育されることはまずありません。
交通ルール違反以外にも、配達中の料理を捨てる、つまみ食いするなどの行為についても、教育不足が招いているものといえます。

ウーバーイーツ本部の問題

ウーバーイーツと配達員の間に「雇用関係」はありません。
配達員は「個人事業主」であり、ウーバーイーツは配達員に対し、配達業務を委託する形態となっています。

雇用関係にないので、何か起きたら個人事業主である配達員自身の責任であることは確かですが、これだけ配達員の問題が数多く報道されていることを考えると、ウーバーイーツ本部の姿勢にも問題ありと言えます。

自社の提供しているサービスがこうも社会問題化している以上、「配達員が勝手にやった」では済まされないことを早く認識してほしいものです。