女子高生が2歳児を自転車でひき逃げする事故が発生。2歳児は重傷。

2020年3月4日、東京都青梅市で自転車によるひき逃げ事故がありました。
被害者は2歳の女の子で、路線バスから降りた際に自転車とぶつかり、頭を強く重傷です。加害自転車は被害女児を救助することなくその場を立ち去りました。

その後の調べで、加害自転車に乗っていたのは都内の高校に通う女子高生であることが分かり、事故についても認めているとのことです。

自転車は「車両」であるという認識

道路交通法上、自動車と同じ「車両」に該当します。
しかし、自転車は免許不要で誰でも乗ることができる気軽さゆえに、「車両」と認識して乗っている人はあまりいないでしょう。

自転車に乗るときも、道交法を遵守しなければなりません。
左側通行等のルールを守り安全に運転し、万が一事故を起こしてしまった場合は、被害者を救護しなければなりません。

加害者の女子高生がルールに則って自転車に乗っていたかは分かりませんが、ひき逃げは完全に違反です。
ひき逃げの理由は事故を起こしたことが怖くなったのかもしれませんし、「自転車にぶつかっただけだから大丈夫」と思ったのかもしれません。
いずれにせよ、女子高生の親や自転車登校を許可している高校が、日頃から自転車事故の危険性について周知していたら、ひき逃げという行為は防げたかもしれません。

賠償請求は高額化している

この自転車事故について、加害者の女子高生が損害賠償を命じられる可能性が高いです。幸いにして被害者の子供の命は無事でしたが、重傷を負っており。治療費や慰謝料を請求されるでしょう。

過去には、自転車事故の賠償請求額が9000万円を超す事例もあり、高額化傾向にあると言われています。

■参考
高校生が自転車で起こした死亡事故で、9400万円の高額賠償判決。

このような超高額な賠償費用には自転車保険に加入しておく必要があります。
加害者が自転車保険に加入していて、被害者の女の子や家族に対し、適切に賠償されることを願います。

東京都では2020年4月から自転車保険加入が義務化

さて、今回自転車事故が起きた東京都では、4月より自転車事故の加入が義務化されます。
東京都では既に自転車に関する条例は定められているのですが、現行の条例では自転車保険の加入については「努力義務」です。

条例を改定することで、自転車保険に必ず加入することを都民に求めることになります。実際に自転車保険の加入義務化の条例を定めることで加入率が上がっている自治体もあるので、東京都でも効果があることを期待したいです。