2018年5月、スイスの「モンテローザ」(4634メートル)で登山中の日本人少年がクレバス(氷河の割れ目)に落下し、死亡する事故がありました。
死亡した少年は父親と一緒に登山をしていて、父子はスイスアルプスは初めてでしたが、現地ガイドをつけておりませんでした。
また、事故の前日に父子が宿泊した施設の職員によると、二人はアイゼン(靴に装着する滑り止め)を装備していたもののロープや緊急時の装備を持っていなかったため、登山を中断するように職員は勧めたとのことです。
スイスは登山に訪れる観光客も多く、日本からも毎年多くの登山客が訪れています。
ただ死亡事故も毎年発生しており、日本から訪れた登山客が死亡することもあります。
本格的な登山はベテランであっても思わぬ事故にあい死亡する可能性は十分にあります。万が一のことを考えた上で装備を整え、現地ガイドをつけて登山されることをお勧めします。
簡単なハイキング程度であっても、海外では日本と異なる環境や疲労等が影響し、急に体調を崩したり命を落とすこともあります。
実際にハイキング中や下山直後に心筋梗塞で搬送される日本人観光客も毎年いるようです。
どんな登山であっても、絶対に無理をしないでください。
スイスへ行くときには、海外旅行保険へ加入すると思います。
最近は出発当日にインターネットで加入できる海外旅行保険もあるのでとても便利ですが、登山目的でスイスへ行く方は注意が必要です。
一般的な海外旅行保険では、ピッケルやアイゼンを使用する本格的な登山は補償対象外となります。
スイスで本格的な登山をする方は、必ず現地の山岳保険に加入するようにしましょう。
万が一に備え装備を万全にし、保険に加入した上で登山に臨んでください。